【 副住職の僧侶研修旅行2018 in福井・石川 】 12月5日(水)・12月6日(木)

2年ぶりに参加できました福島南組の僧侶研修旅行。

今年は福井〜石川にかけて、お寺をお参りさせていただき、地域の文化に親しんで参りました。

<1日目 福井〜石川>

まずは福井県越前市(旧武生市)にあります毫摂寺(ごうしょうじ)様へ。

武生は、古い時代には越前国の国府が置かれていたところで、菊人形で有名な街。

歌人の俵万智さんが武生のご出身だそうです。

毫摂寺様は真宗出雲路派のご本山です。

現在、浄土真宗は十派に分かれていますが、そのうち四つのご本山が福井県にあります。

丁寧なご案内をいただきながら御影堂と阿弥陀堂にお参りをさせていただき、お土産におせんべいまでいただいてしまいました。

そのあとは福井市まで北上し、本願寺福井別院様へ。

報恩講が前日から始まったばかりで、ご本堂が使用中で中には入れないとのことでしたので、外からお参りをいたしました。

そこからさらにあわら市まで北上し、本願寺吉崎別院様へ。

私は2年前に当寺の団体参拝旅行で訪れましたが、この度は、冬の大雪と秋の台風の被害に遭われた後で、今にも落ちてきそうな経堂の屋根などが痛々しい姿でした。

3ヶ寺をお参りの後は、蓮如上人ゆかりの井戸水で酒造りをしている鹿野酒造様へ。お忙しい時期に酒蔵見学をお引き受けくださいました。

見学後は夕方も暗くなり、県境を越えて、山代温泉のお宿、瑠璃光様へ。

疲れをゆっくり癒しました。

<2日目 石川>

朝8時半に宿を出発し、まずは北前船の里資料館へ。

浄土真宗が盛んな土地柄だけに、ここでも真宗のお仏壇がたくさんございました。

かつての繁栄がうかがわれるような船問屋の街並み。

大きなお屋敷が集まっていました。

その後は小松市へ移動し、航空自衛隊小松基地を見学。

基地で撮った写真はインターネットにアップできないので、ご報告のみ。

訓練のため、爆音を轟かせながら飛び立つ戦闘機F–15J(イーグル)は迫力満点でした!

日本海側にある基地のため、ロシアや中国の領空侵犯に対する警戒が大変なようです。

スクランブル(緊急発進)に備えた緊張感も感じる見学でした。

小松市内での昼食後、白山市にある鳥越一向一揆歴史館へ。

館内の展示で学習した後、北陸での一向一揆では最後の戦場となった鳥越城跡へ。

雨の降りしきる中、当時の遺構を見学しました。

ここでの一揆は天正10年(1582年)3月1日に鎮圧され、三百余人が磔に処せられました。

加賀一向一揆を最後まで担い続けた、白山麓門徒たちの歴史を学びました。

鳥越城址を後に、小松駅へ。

駅前にある「コマツの杜」で世界最大のダンプカーを拝見し、特急サンダーバードで金沢へ。

金沢から北陸新幹線〜東北新幹線と乗り継ぎ、20時頃に白河へ帰還いたしました。

新幹線のホームへ降りたら、白河の方が北陸よりも寒かったです。